『障害者』第3位(受験生が選ぶ社会福祉士試験「頻出キーワード」)

福子さん
福子さん
障がいのある人の就労について興味があります。どんな機関があるのでしょうか?
aki
aki
障がい者の就労への支援は障害分野で働きたい人の1つの選択肢になります。その方のストレングスに注目する支援が大切です。関わる機関も大切な役割を果たします。

障害者に対する支援と障害者自立支援制度の科目は、その名の通り障がいのある方を社会福祉士として支援するために必要とされる知識を学んでいきます。福祉と言う言葉を聞くと障がいと言うイメージが思い浮かぶ方も多いでしょう。この科目はみなさんが資格取得後に現場に出てからも必要とされる内容が詰まっています。興味を持って取り組むことが大切です。受験生が選ぶ頻出キーワード第3位をこの記事では紹介します。

・『障害者に対する支援と障害者自立支援制度』で受験生が選ぶ頻出キーワード第3位
・第3位キーワードの覚え方。

 

以下、目次となります。

『障害者に対する支援と障害者自立支援制度』受験生が選ぶ頻出キーワード第3位は?

aki
aki
第3位 障害者職業センター

この言葉が第3位に選ばれました。障害者職業センターは、障害のある人に対し職業リハビリテーションを専門的に行っている機関です。独立行政法人高齢・障害者・求職者雇用支援機構が運営を行い、全国の各都道府県に最低1か所ずつ設置されています。

障害者職業センターは障害者雇用促進法22条に基づいて設置されています。
 
役割としては、ハローワークや企業、医療や福祉などと連携し、就職を希望する障がい者一人ひとりに寄り添いニーズに合わせた支援を行います。
障害者職業センターには①障害者職業総合センター、②広域障害者職業センター、③地域障害者職業センターがあります。
以下、社会福祉士の国家試験として頭に入れておいてほしい箇所に絞って解説します。

障害者職業総合センター

障害者職業総合センターは、障害者の職業生活における自立を促進するため千葉県千葉市美浜区(幕張新都心)に1か所のみ設置されています。その根拠法は「障害者雇用促進法」です。また、厚生労働省所管の独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営しています。

全国の障害者職業センターのネットワークの中核となっています。主な業務は以下となります。

・職業リハビリテーションに関する調査及び研究を行うこと。
・障害者の雇用に関する情報の収集、分析及び提供を行うこと。
・障害者職業カウンセラー及び職場適応援助者の養成及び研修を行うこと。
・広域障害者職業センター、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターその他の関係機関に対する職業リハビリテーションに関する技術的事項についての助言、指導その他の援助を行うこと。
・前各号に広掲げる業務に付随して、次に掲げる業務を行うこと。
・障害者に対する職業評価、職業指導、基本的な労働の習慣を体得させるための訓練並びに職業講習を行うこと。
・事業主に雇用されている知的障害者等に対する職場への適応に関する事項についての助言又は指導を行うこと。
・事業主に対する障害者の雇用管理に関する事項についての助言その他の援助を行うこと。
・前各号に掲げる業務に附帯する業務を行うこと。

以上の業務を全て覚える必要はありません。障害者職業総合センターと言えば、高度の職業リハビリテーション技術の研究・開発、専門職員の要請、技術的な助言を行う機関という点を頭に入れておけば十分です。

広域障害者職業センター

広域障害者職業センターは医療リハビリテーションセンター、障害者職業能力開発校と連携を取りながら、職業的重度障害者(精神障害者や発達障害者を含む職業訓練上特別な配慮を要する障害者)を重点的に受入れ、職業評価、職業指導、職業訓練を行う所です。

また、障害者のみでなく、事業主に対して雇用管理に関する援助を行っている点も特徴的です。

広域障害者職業センターは埼玉県、岡山県の2か所のみです。上述の障害者職業総合センターと区別して覚えましょう。

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは障害者に対しては職業リハビリテーションサービスを専門的に、事業主に対しては障害者の雇用管理に関しての相談・援助、また、地域の関係機関に対しては助言・援助を実施している機関になり、全国に52か所設置されています。

・職業準備支援(障害者支援)
…作業を通して、就職を目指すための基本的な労働習慣の会得を図るための支援を行う。

・事業主支援
…雇用管理上の課題に応じて、事業主支援計画を作成する。また、関係機関と連携し、必要に応じてジョブコーチ、リワーク支援等を活用して事業所を支援する。

・ジョブコーチ(職場適応援助者)による支援(関係機関支援)
…事業所にジョブコーチを派遣して、雇用の前後を通して障害特性を踏まえた直接的・専門的な援助を行う。

 

合格者はこう覚える!

障害者職業センターはハローワークと並んで、障害者の就労支援の一翼を担う機関ですが、内容に関しては頭に入れるのが、わかりづらい所もあります。しかし、国試では頻繁に目にするキーワードになります。

試験対策としては、上述のセンターがどこに何か所あるのか?ここはしっかり押さえてください。

ここが変えられた選択肢の問題が出れば、その選択肢を瞬殺することができます。

・障害者職業総合センター=千葉県1か所のみ

・広域障害者職業センター=埼玉県、岡山県の2か所のみ

・地域障害者職業センター=全国に52か所

また、余裕がある人は、以下の語句についても頭に入れておけば、テスト対策としては十分でしょう。

・障害者職業カウンセラー
…ニーズや要望を踏まえ、個別の特性を把握し、職業能力等の評価を行い、就職、職場定着、職場復帰に必要な職業リハビリテーション計画を作成する専門職。障害者の就業支援を職務の目的とする。

・リワーク支援
①障害者に対して
…センターへの通所により生活のリズム、基礎体力、集中力、持続力の構築を行う。また、対人対応力の向上に対しての支援も行う。
②雇用主に対して
…職務内容、業務量、就業時間等への助言、また、講習会等を行う。

 

  • この記事でのポイント

aki
aki
『障害者』科目で受験生が選ぶ頻出キーワード3位は障害者職業センター。
・障害者職業総合センターは、障害者の職業生活における自立を促進するため千葉県千葉市美浜区(幕張新都心)に1か所のみ設置されている。
・障害者職業総合センターと言えば、高度の職業リハビリテーション技術の研究・開発、専門職員の要請、技術的な助言を行う機関という点を頭に入れておく。
・広域障害者職業センターは職業的重度障害者を重点的に受入れ、職業評価、職業指導、職業訓練を行う所とされている。
・広域障害者職業センターは埼玉県、岡山県の2か所のみ
・地域障害者職業センターは障害者、事業主、関係機関に対して支援を実施している。
・地域障害者職業センターは全国に52か所設置されている。