『保健医療』第1位(受験生が選ぶ社会福祉士試験「頻出キーワード」)

word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]福祉と医療は切り離せない関係にあると思うけど、福祉的な支援を病院はしていないんですか?[/word_balloon]

aki
aki
医療と福祉は密接な関係にあると言っていいでしょう。私たちは医療機関を使った場合にも福祉的支援を必要とすることもあるので、各医療機関では専門的な仕事をしている方々も存在します。

保健医療サービスの科目は、医療と福祉との関わりあいを学ぶ科目です。社会福祉士の国家試験に合格した人の中には医療機関で働く人も多くいますし、医療機関と関わりを持つ仕事をする人も多く出てきます。医療分野に福祉がどのように関わっているのかこの科目を通して学んでいきましょう。受験生が選ぶ頻出キーワード第1位をこの記事では紹介します。

・『保健医療サービス』で受験生が選ぶ頻出キーワード第1位
・第1位キーワードの覚え方。

 

以下、目次となります。

『保健医療サービス』受験生が選ぶ頻出キーワード第1位は?

aki
aki
第1位 医療ソーシャルワーカー(MSW)

この言葉が第1位に選ばれました。

病院、診療所等において勤務するソーシャルワーカーの事を医療ソーシャルワーカーと言います。

保健医療分野において、社会福祉の立場から心理・社会的な問題を解決し、社会復帰の促進を図る枠割を持ちます。医療ソーシャルワーカーは社会福祉士、精神福祉士の資格を持つ者が従事することが多いので、合格を勝ち取った場合、みなさんの進路に一つにもなります。

病院等に入院する患者は、退院後の生活がしっかり成り立つ必要があります。入院にはお金がかかり、そして、社会的ブランクができ、また、退院後の通院等、社会復帰に向けては各個人にあった支援が必要になってきます。

その役割を担うのが医療ソーシャルワーカー(MSW)です。医療の知識は元より、幅広い知識を要する専門職と言えるでしょう。

医療ソーシャルワーカーは『医療ソーシャルワーカー業務指針』に沿って業務を行うため、この業務指針もしっかり頭に入れておきましょう。国試では度々狙われています。

難しい科目の1つですが、自分達の進路も踏まえて興味を持って取り組みましょう!

 

医療ソーシャルワーカーの歴史

医療ソーシャルワーカーの起源はイギリスです。その変遷については国試の頻出事項になっていますので、しっかりと覚えてください。

1895年
…COSの総領事ロックが、メアリースチュアートをロイヤル・フリー・ホスピタル(王立施療病院)にアルマナーとして配置。

1905年
アメリカの医師キャボットがマサチューセッツ総合病院に最初のソーシャルワーカーを雇用。

1926年
生江孝之が済生会病院に相談員を配置。

1929年
…聖路加病院に浅賀フサ日本初のソーシャルワーカーとして着任。

1958年
保健所における医療社会事業の業務指針が完成、保健所に医療社会事業員を配置。

1989年
医療ソーシャルワーカー業務指針が作成される。


業務指針

医療ソーシャルワーカーは『医療ソーシャルワーカー業務指針』に沿って業務をおこなっています。

よって、業務指針は非常に重要な内容です。まずは、以下の4つのからなっていることは頭に入れましょう。業務指針の内容は細かいですが医療ソーシャルワーカーの業務指針は保健医療サービスの分野では非常に狙われやすい部分です。

論旨

業務の範囲

業務の方法等

その他

業務指針の内容

業務指針の趣旨の中で「医療ソーシャルワーカー」の果たす役割に対する期待がますます大きくなってきているとされており、社会福祉士≒医療ソーシャルワーカーの重要性が高い昨今、この業務指針は国家試験で狙われやすくなっています。

将来、社会福祉士の資格に無事合格されれば医療ソーシャルワーカーとして働かれる方もたくさんいらっしゃると思うので、必ず目を通してください。

次の「業務の範囲」は頻出ですので必ず頭に入れましょう。

(1) 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
重要キーワード多様な社会資源の活用を念頭に置いて、療養中の家事、育児、教育就労等の問題の解決を援助すること。

(2) 退院援助
重要キーワード⇒地域における在宅ケア諸サービス等についての情報を整備し、関係機関、関係職種等との連携の下に、退院・退所する患者の生活及び療養の場の確保について話し合いを行う。

(3) 社会復帰援助
重要キーワード⇒患者の職場や学校と調整を行い、復職、復学を援助すること。

(4) 受診・受療援助
重要キーワード⇒その他診療に参考となる情報を収集し、医師、看護師等へ提供すること。

(5) 経済的問題の解決、調整援助
重要キーワード入院、入院外を問わず、患者が医療費、生活費に困っている場合に、社会福祉、社会保険等の機関と連携を図りながら、福祉、保険等関係諸制度を活用できるように援助する。

(6) 地域活動
重要キーワード地域ケアシステムづくりへ参画するなど、地域におけるネットワークづくりに貢献すること。

ここで重要なのは、『医療ソーシャルワーカーは、病院等において管理者の監督の下に次のような業務を行う』ところです。上記1~6はあくまでも管理者に監督があるとの点も狙われやすいので押さえておいてください。

 

合格者はこう覚える!

三 業務の方法等も狙われるところですので、頻出の上述を頭に入れた上で覚えられるだけ覚えましょう。

(1) 個別援助に係る業務の具体的展開
重要キーワード継続的なアセスメントが必要。

(2) 患者の主体性の尊重
重要キーワード患者の自律性、主体性を尊重するようにする。

(3) プライバシーの保護
重要キーワード⇒個人情報の収集は援助に必要な範囲に限ること。
重要キーワード⇒医療に関する情報については、説明の可否を含め、医師の指示を受けること。

(4) 他の保健医療スタッフ及び地域の関係機関との連携
重要キーワード⇒地域においてケアマネジメントに携わる関係機関、関係職種等と十分に連携・協力を図りながら業務を行うこと。

(5) 受診・受療援助と医師の指示
重要キーワード⇒の(4)に掲げる受診・受療援助は、医療と特に密接な関連があるので、医師の指示を受けて行うことが必要。

(6) 問題の予測と計画的対応
重要キーワード⇒具体的な目標を設定するなど、計画的、継続的な対応を行うこと

(7) 記録の作成等
重要キーワード⇒記録をもとに医師等への報告、連絡を行うとともに、必要に応じ、在宅ケア、社会復帰の支援等のため、地域の関係機関、関係職種等への情報提供を行うこと。

  • この記事でのポイント

aki
aki
『保健医療サービス』科目で受験生が選ぶ頻出キーワード1位は医療ソーシャルワーカー(MSW)。
・病院、診療所等において勤務するソーシャルワーカーの事を医療ソーシャルワーカーと言う。
・医療ソーシャルワーカーの起源はイギリスである。
日本初のソーシャルワーカーは1929年に聖路加病院に着任した浅賀フサである。
・1989年に医療ソーシャルワーカー業務指針が作成される。
・医療ソーシャルワーカーは『医療ソーシャルワーカー業務指針』に沿って業務を行う。
・医療ソーシャルワーカーは、『医療ソーシャルワーカー業務指針』において病院等において管理者の監督の下に業務を行うとされている

・医療ソーシャルワーカーは、『医療ソーシャルワーカー業務指針』において業務方針が
6項目とされている。