社会保障の科目は、年金や各種保険など私たちの生活の中で関わりの深い内容であるため学習としてはやりやすい科目だと思います。ただし、知識を問う問題が多いため学習の量によって差が出やすい科目でもあるので、しっかりと学習を重ねてある程度の点数を狙える科目にしておきましょう。この科目も最初は頻出のキーワードから押さえていくことと致しましょう。受験生が選ぶ頻出キーワード第3位をこの記事では紹介します。
・第3位キーワードの覚え方。
以下、目次となります。
『社会保障』受験生が選ぶ頻出キーワード第3位は?
この言葉が第3位に選ばれました。社会手当は所得制限はあるものの、対象者の資産調査や搬出を要件とせずに、定型的な現金給付を行う制度のことです。
社会手当の財源は公費および事業主の負担金によって成り立っています。
対象者には現金が給付されることにより、生活困窮者と関わる人にとっては知っておくべき大切な制度と言えます。よって、社会福祉士の国家試験に合格した皆さんはこれらの知識を生かす場面も少なからずあることでしょう。
お金をもらえる制度ですので、興味を持って学習してください。
児童手当
児童手当は社会手当の中で代表的なものとなりますので、是非、頭に入れておきましょう。
対象者は15歳の年度末までの児童の養育者等(含施設の設置者)に給付されます。また、児童には国内居住要件があります。
年齢 | 支給額 |
3歳未満 | 15,000円 |
3歳以上小学生まで | ・第1子、第2子 10,000円 ・第3子 15,000円 |
中学生 | 10,000円 |
児童手当には所得制限があり、960万以上の場合は特例給付として5,000円の給付となります。また、夫婦のどちらかが年収1200万円以上の場合は支給されないので注意して覚えましょう。
児童扶養手当
児童扶養手当は父母が婚姻を解消した場合、もしくは生死がわからない、一定の障害の状態にある場合等に児童を監護している者または養育している者に支給されます。
支払われる額は、R3年1月現在、
区分 | 児童1人 | 児童2人 | 児童3人以降 |
全額支給 | 月額43,160円 | 10,190円 | 6,110円 |
一部支給 | 月額10,180円~43,150円 (所得による) |
5,100円~10,180円 | 3,060円~6,100円 |
となっています。
特別児童扶養手当
特別児童扶養手当は精神又は身体が障がいの状態(政令で定める程度以上)にある20歳未満の児童について、児童の福祉の増進を図ることを目的として、手当を支給する制度です。
重度障がい児(1級) | 1人あたり52,500円 |
中度障がい児(2級) | 1人あたり34,970円 |
合格者はこう覚える!
児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当は社会手当の中では、頻出中の頻出キーワードです。大切なのは、それぞれをごっちゃにせず、確実に覚えることです。
児童手当…15歳以下の子がいる場合には全て。
児童扶養手当…母子および父子家庭。
特別児童扶養手当…20歳未満の障害の子を持つ家庭。
※所得制限を除く
児童手当は支給額もしっかり頭に入れましょう。
社会福祉士の国家試験としては出題頻度は高くありませんが、余裕のある方は次の手当も頭に入れておいてください。
特別障害者手当…常時介護を必要とする20歳以上の住宅の重度障害児対象。
障害児福祉手当…常時介護を有する20歳未満の在宅の重度障害児対象。
- この記事でのポイント
・児童手当の対象者は15歳の年度末までの児童の養育者等(含施設の設置者)。
・児童手当の児童には国内居住要件がある。
・児童扶養手当は父母が婚姻を解消した場合、生死がわからない、一定の障害の状態にある場合等に児童を監護している者または養育している者に支給。
・特別児童扶養手当は精神又は身体が障がいの状態にある20歳未満の児童に支給する制度。
・特別児童扶養手当と児童扶養手当との併給は○