人体の構造と機能及び疾病の科目は難易度の高い内容です。体の構造や疾病を全て頭に入れようと思ってもなかなか覚えられません。それはどの受験生も同じ。受験生が選ぶ頻出キーワード第3位をこの記事では紹介します。
・第3位キーワードの覚え方。
以下、目次となります。
『人体の構造と機能及び疾病』受験生が選ぶ頻出キーワード第3位は?
この言葉が第3位に選ばれました。スカモンと言う名前はたいして重要ではありません。ただし、次のグラフは頻出です。
出典 国立スポーツ科学センター
スカモンは出生時から成人までの器官や組織ごとの発達の相違を上図の4つのタイプに分類したことが重要です。この4つのタイプをしっかりと頭にいれましょう。
リンパ系と生殖系は一緒に覚える。
グラフの1番上とと1番下を見比べてみてください。
1番上はリンパ系ですが、生後から曲線は急激に伸び始めて12~13歳まで続きます。その後、少しずつ低下していっているのがわかります。
1番下の生殖系はどうでしょう。リンパ系の曲線がピークを向かえて下がり始める13~14歳時から少しずつ上昇していっています。私たちは経験的に精巣や卵巣の発達が小学校の後半から中学生の前半にかけて行われたのが分かるかと思います。この時期を思春期と言いますよね。
リンパ系は思春期前ぐらいまで急激に発達し、リンパ系の発達が終わってくると生殖系が成人に向けて発達していくという風に覚えてください。
神経系は脳の重量で考える。
上から2番目は神経系です。神経系の特徴は6歳児ぐらいまでは、上述のリンパ系よりも発達が早い点です。その後は、ほとんど成長することはありません。
神経系は脳や脊髄、感覚器官などがこれにあたります。
この中でも代表的なのは脳です。脳は生まれた時から大きくなっていきますが、その発達は小学生になるぐらいまでがピークになっていきます。
小さい子は頭の大きさに比べて、体の大きさが小さいですよね。ところが、小学校の高学年ぐらいになってくると、頭は小学生の低学年とほとんど変わりませんが、体全体はどんどん大きくなってきます。赤ちゃんと小学校1年生では頭の大きさにはかなり差がありますが、小学校1年生と小学校6年生ではほとんど変わらないですよね。
じっさい、脳の質量は4~6歳ですでに成人の脳の90%にまで成長しています。神経系の代表が脳だと思えばスカモンのグラフも理解しやすいことだと思います。★
一般系は身長、体重!
最後は上から3番目の一般系です。一般系は身長、体重、呼吸器、循環器がこれにあたります。この一般系ですが、4~5歳までは急激に発達し、その後の発達は緩やかですが、12歳以降に再度発達する点が特徴です。
一般系は私たちの身長、体重で考えましょう。赤ん坊から幼稚園児までは成長は早いですよね。赤ちゃんの体型から、子どもの体型に変わっていきます。その後、小学生になると年とともに少しずつ発達します。そして、成長期をむかえると再度発達が始まり、大人への体型に変わっていきます。
このように発達が2回ある点が特徴です。国家試験では緩やかなS字カーブを持つ点が特徴!と表現されることもあります。一般系は発達が2回ある。緩やかなS字カーブと覚えておいてください。
スポンサードリンク
合格者はこう覚える!
それぞれの4つのタイプの特徴については上述のように覚えてください。1番上のリンパ系と一番下の生殖系、リンパ系のピークが終わり下降しだすと生殖系は発達していきます。生殖系は自分たちの経験である思春期の時期の発達が大きいと覚えておきましょう。
神経系は脳で覚えてください。赤ちゃんの時と小学生を比べると頭の大きさは大きくなりますよね。しかし小学生から大人になるまでは頭の大きさはほとんど変わらず、体の方が大きくなっていきます。
一般系は身長、体重です。赤ちゃんから小学生の時期、成長期の2段階の成長があり、緩やかなS字カーブになっています。
グラフは上から語呂合わせ「利子、一生(リンパ、神経、一般、生殖)」で覚えると覚えやすいと思います。
- この記事でのポイント
・リンパ系と生殖系は一緒に覚える。
・神経系は脳、一般系は身長と体重。
・上から「利子、一生(リンパ、神経、一般、生殖)」で覚える。